指先のささくれのようなちょっとしたキズをきっかけにした感染症です。強い痛みを伴い、膿がたまることもありますので早期に治療が必要です。

単純ヘルペスウイルスの感染で起き、顔にできる１型と外陰部や臀部にできる2型の2種類のウイルスがあり、接触により他の人にうつる可能性があります。内服薬で治療を行えば短期間で治癒します。

水痘・帯状疱疹ウイルスによるもので、はじめは幼少期にみずぼうそうとして罹患します。一度軽快した後もウイルスは脳・脊髄の神経節内に潜伏しており、それが免疫力の低下などによって一時的に再活性化して生じたものが帯状疱疹です。

1本の神経の領域に沿って（つまり左右のどちらかのみに）帯状に小さな赤い発疹や水疱が多発し、痛みを伴うことが多いです。顔に生じた場合は眼症や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがあります。

単純ヘルペス同様に飲み薬で治療しますが、痛みがなかなか改善しないことがありますので（帯状疱疹後神経痛）、早期に治療を開始することが重要です。

外用治療や被覆材での治療の他、必要に応じて縫合等の外科治療にも対応できます。

レントゲン等の検査設備はありませんので、痛みが強く骨折等が疑われるときは整形外科等を受診ください。