多くの方が多かれ少なかれ罹患していたり、していた経験があると思います。
これまでは抗生物質での治療や漢方・ビタミン剤など、対症療法的であったり十分な効果が望みにくかったりしましたが、近年では予防効果の高い外用薬が複数出てきており、その治療は多様になっております。
また、自由診療にはなりますがピーリングも効果が高い治療法です。以前医療機関で治療したものの、十分な効果が得られずあきらめてしまっていた方も、一度ご相談ください。
Medical
皮膚には様々な腫瘍ができることがあり、良性のものにかぎってもその種類は非常に豊富です。代表的なものとして、皮膚線維腫は直径数mmから2cmくらいまでの半球状に軽度隆起した硬い小結節で、褐色調の色を持つことが多いです。多発する場合には自己免疫性疾患(全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病、強皮症)、糖尿病やステロイド・免疫抑制剤投与、HIV感染などがみられることがあると言われています。また、隆起性皮膚線維性肉腫という中間悪性度群(遠隔転移はまれだが、しばしば局所再発する)の線維組織球系腫瘍との鑑別が問題になることがあり、切除した検体で特殊な免疫染色を行い、皮膚線維腫はfactorⅩⅢa陽性、CD34陰性が特徴とされています。
汗孔腫は足底や手掌に好発する単発性の広基性(根本が太い)ないし有茎性(細い茎を介して皮膚とつながっている)の小結節で、表皮の中の汗管(汗が通る管)が増殖したものです。赤~褐色のことが多いですが、腫瘍内にメラニンが豊富なこともあり、黒色調の強い色素性エクリン汗孔腫となることもあります。一部は悪性化することもあると考えられており、組織像(切除した検体を顕微鏡で観察したもの)が強い異型性(細胞の形がいびつ)を示し、浸潤性増殖(周りの組織に向けて不規則に増殖している)を認める(悪性)場合、eccrine porocarcinomaといいます。
その他、毛包系腫瘍(毛母腫など)、脂腺系腫瘍(脂腺腫など)、汗腺系腫瘍(汗管腫など)など様々な皮膚腫瘍があります。